糖尿病は年々増加している病気の一つです。完治することは難しいので、一度発症してしまうと生涯付き合っていかなくてはならない病気でもあります。糖尿病看護認定看護師は、そういった患者に寄り添い、高度な看護をしながら支援していく仕事です。
糖尿病看護認定看護師の資格取得には、日本国の看護師免許を取得し、実務経験が通算5年以上あること、そしてその専門分野で3年以上の業務にあたっていること、認定看護師教育機関を終了して認定試験に合格していることなど、いくつかの条件があります。
仕事内容としては、患者さんの性格や生活環境、職業などを理解した上での療養指導や血糖コントロール、糖尿病足病変に対してのフットケアなどがあります。糖尿病は進んでしまうと足先から壊死してしまう危険があるため、予防も兼ねてフットケアは欠かせないものとなっています。また、糖尿病教室の企画や相談会の実施、講演会の講師などを行うこともあり、仕事は多岐にわたります。患者やその家族と深く関わるため、コミュニケーション力も必要な能力の一つです。
看護師としてスキルアップを図りたい場合は、より専門知識が必要な糖尿病看護認定看護師の資格取得を目指すと良いでしょう。糖尿病患者が増えているからこそ、需要も高い分野と言えます。受験資格を取得するまでは時間を要しますが、合格率は90パーセント以上となっています。また、糖尿病内科や内分泌代謝内科、糖尿病外来など、活躍できる職場も数多くあるので、今後のニーズの高まりに期待が持てるでしょう。
□糖尿病の分野へチャレンジする前に読んでみよう：「糖尿病と看護師の関わり方を考える」