糖尿病は自分で気づきにくい病気ですが、早めに体の変化に気づくことで、症状の深刻化を防ぐことができます。
糖尿病であることを疑ったほうが良いのが、長期間にわたって血糖値が高くなっている状態です。健康な人の場合には、食事の後などで一時的に血糖値が上昇しても、時間が経過するともとの血糖値に低下します。ですが、糖尿病の人は体内における血糖値を下げる機能が低下しているために、恒常的に血糖値が高い状態になります。そのため、糖尿病の疑いがある場合にはまず血糖値を調べてみることが重要です。自分で簡単に血糖値を調べられる機器も販売されているので、気になる方は検討してみると良いでしょう。
血糖値が高くなるとそれにともない、各種の症状が発症することもあります。疲れを感じやすくなったり、喉が渇きやすくなることも、血糖値が上ったときに起こることがある症状です。これらの症状を頻繁に感じる人は、自分が糖尿病になっている可能性を疑ってみる必要があるでしょう。
血糖値が減少しないままでいると、さらに悪い影響を体に及ぼす場合があり、血液が流れる血管を損傷する危険性があることもわかっています。血管が損傷することで体に十分な栄養が届きにくくなる場合もあり、血液の供給が足りないことにより、機能が著しく低下する体の器官もあります。特に注意しなければいけないのが腎臓です。腎臓に十分な量の血液が行き届かなくなると、腎不全の原因になることもあります。こうした各種の症状が一緒に起こる可能性があることも、糖尿病の深刻化を注意すべき理由です。